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Channel: Foresight » [column]台湾総統選観察
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李登輝というアクター

 台湾の総統選挙が来年1月14日に迫っている。台湾では通常なら総統選挙は3月に行なわれるが、今回は、国民党の選挙戦略から前倒しで1月になり、立法院(国会に相当)とのダブル選挙となった。 台湾は4年に1度、熱くなる。その熱さは半端ではない。島全体が「瘋狂(おかしくなってしまう)」の様相を呈する。台湾…

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台風の目となった「はぐれ狼」宋楚瑜

 8月末に訪れた台湾は与野党とも「分裂」問題でざわついていた。 野党・民進党サイドでは、前総統・陳水扁の息子、陳致中が高雄市の選挙区からの立法院(国会)選挙出馬を表明した。現在、刑務所にいる陳水扁に対する同情論は、台北ではあまり感じないが、民進党の勢力が強い高雄、台南などではかなり根強く残っている…

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民進党・蔡英文の「成長と限界」

 ジャーナリストとして選挙を観察する面白さの1つは、どの国、どのレベルを問わず、1人の人間が成長する、あるいは成長に失敗するプロセスを目撃できることである。 成長して勝つ者もいれば、成長したが勝てない者もいる。 台湾の選挙について言えば、2008年の総統選で国民党の馬英九は、ひ弱なエリートというイ…

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「オウンゴール」で窮地に追い込まれた馬英九

再選に黄信号が灯る馬英九総統 (C)AFP=時事 馬英九が窮地に立たされている。 台湾大学、ハーバードで法律を学び、国民党独裁下で超エリートとして育てられ、順風満帆の政治家人生を歩んできた馬英九にとって、あるいは人生最大のピンチかも知れない。 過去、馬英九は選挙で1度も敗北を喫したことがない。イヤ…

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英英対決は「賭けも成立しない混戦」

12月3日、討論会で顔を合わせた3人の候補者(左から馬、蔡、宋の各氏) (C)AFP=時事 12月下旬の台湾全土は、連日の冷たい雨に打たれていた。気温は10度を下回り、路上ではコートをはおってマフラーを首にまきつける人々であふれていた。新聞には「寒流来了」(寒気団が来た)の見出しが踊っていた。 だ…

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「92年コンセンサス」を選択した台湾社会

 1月14日夜、台北市内の国民党本部に併設された馬英九総統候補の選対本部前は、たたきつけるような強い雨に見舞われた。 台湾総統選の投開票日の天気予報は朝から雨。しかし、朝8時から午後4時までの投票時間に雨は一滴も降らなかった。雨で投票率が下がれば、天気など一切お構いなしの熱狂的な支持者が多い民進党…

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